オレンジからのメッセージ

by オレンジ

オランダの子どもが幸せな理由。

昨日の続きです。

ロデバイク・デ・ワールさんは、元オランダ労組連合議長で、

「ワークシェアリング」を築いた功績で有名な方なんだそうです。


オランダでは4日働いて3日休み、

ひとりがたくさんの時間を働かずに、

時間を減らして、多くの人が働けるように

仕事をシェアしています。


日本と大きく違うのは、

パートタイマーであっても

正社員と派遣社員の賃金は原則変わらない、

同一労働同一賃金なのです。



これだけでは労働者側が、

「たくさんお金をもらえて、たくさん休めていいな〜」と思うばかりですが、

企業側に雇用の柔軟性が持てるように、

自由に労働者の採用や解雇ができるようになっています。

これは労働者側も承知の上なのです。



でも、突然の派遣切りなどで、

仕事を失ってしまったら生活ができなくなるので困まるのですが、

労働者は 解雇手当や、

給与の70%を最大で3年間支払ってもらったり、

次の雇用先を確保するなどの手厚い待遇で、

安心できる社会保障となっています。


これは、労働者側と企業側だけで話し合ってこうなったのではなく、

政府が、労働者側には

「突然の解雇があるかわりに減税します。」

企業側には、

「社会保障の負担を軽減します。」

と、政府も考えてくれたのです! 

当時の首相が、

「3ヶ月以内に解決できるなら法律にしよう!」

と約束してくれたのだそうです。(これが1982年の「ワッセナー合意」)



このおかげでオランダの失業率は3%なんだそうです。

それに、ワークシェアしているので、

家庭で過ごす時間が多くとれます。

なので、子どもと関わる時間も多いということです。


大人が労働に対する不安がなく、

国民が政府を信頼しているというのですから、

気持ちが安定しているのでしょうね。


心の安定のある親に育ててもらったら、

子どもも幸福感を味わうことができますよね。



日本はワークバランスがめちゃめちゃ悪いです。

会社に閉じ込められているのか、

自分から引きこもっているのか、

夜遅くなっても家に帰ってこないですよね。

年間の労働時間
オランダ 1391h  日本 1784h 


日本とオランダ、比べると全然違いますよね。

政府もこれだけのことをしてくれているので

オランダでは、消費税は一部を除き19%、

所得税・社会保険料は日本の約2倍だそうです。




ロデバイク・デ・ワールさんは、

人間らしい生き方ができるように

労働者を守ってくれたように思います。


相手がそんな人だったから、

企業側も労働者を「モノ扱い」はしなかったのだと思いました。



そして、デ・ワールさんがおっしゃっていました。

「すべての人々に大切なことは、互いに信頼し合うことです。」

「お互いに尊重し、お互いの利益を見つけて、お互いに妥協する。」

「立場を超えて協力し合う。」

「相手の弱点を利用しなければ信頼が築ける。」

「信頼を築けばうまくいく。社会も。家族も。」



これらの言葉は、

子育てにも通じることですね。

社会と私たちの関係も

子育ても同じだなと思いました。



日本の政府と私たち国民には

この大切な『信頼』がないように思います。


家族のみんなに『信頼』があれば、

安心して生活しているはずです。


安心感がないようなら信頼もないでしょう。

うまくはいきません。妥協には及びませんよね。


社会も経済も 家族も子育ても、

共通する大切なキーワードは、

「信頼」ですね。


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by tkei-heart | 2009-07-23 15:15 | 大切なこと | Comments(0)