なんで役割にこだわってしまうのか?
「なんで役割にこだわってしまうのか?」ってことで、
これだなと思うことがあります。
子どもたちを見ていてもよくわかるのですが、
親の言うことを聞いて、聞かされて、
行動している子どもばかりです。
学校でも自分の意見を言うことができず、
人の意見を否定したり冷やかします。
自分が思っていることが言えないのは、
「思っていても否定されるから言えない」という場合や、
もう既に考える事ができなくなってしまっている子どももいます。
このようになってしまうのは、きっと、
親から毎日毎日、子どもの言うことや行動を否定したり、
「そんなことしたらこうなるよ」などと
親の都合で余計なこと言い続けられてきたから
子どもが自分の考えで行動できなくなってしまったのでしょうね。
自分のすることに『自信』などないし、
何をしていいかわからなくなってしまって当然ですよね。
ほとんどの親は、子どもたちに
マジメに一生懸命がんばることしか教えていないので、
それをやれないとバツをつけます。
「自分のままでいい」ことなんて教えていないですよね。
「努力をしないでどうするのよ」と頑張らせます。
こんな子どもたちが大人になっても、
教えられてきたことが刷り込まれているので、
なんでもキチンとやらなければならないと思い、
頑張り過ぎてしまうのでしょう。
例えば、ポケットの中に、
あめとガムしか入っていないのに、
ビスケットを出そうとするようなものです。
ないものはないのに、出そうとするのです。
これは、マジシャンでも100%無理なことです。
こう考えると、自分の中にあるものしか出せないことがよくわかりますよね。
人ってないものを欲しがるのですよね。
『ありのままの自分でいい』
というのはこういうことなのでしょう。
あめとガムだけでOKなのです。
このように育った子どもたちとは逆に、
毎日毎日、自分を肯定され、褒められたり、
共感してもらっている子どもは、
「自分はこれでいいんだ!」と自信が持てるようになっています。
人の前でも自分の意見が言え、
自由に考え行動できるようになりますよね。
1日のうちに「そうだね」「そう思ったのね」と、
10回も肯定され共感してもらうと、
一週間に70回、一ヶ月に300回。
これが何年も続くわけですからこの違いは大き過ぎますよね。
こうして愛情をたくさん蓄えてもらった子どもは、
打たれ強くなり、跳ね返す力をたくさん持っています。
しんどいことがあれば、自分を守るために休むことを
自由に自分で決めることができるようになるようです。
本来、誰でも自分を守る力は持っているので、
それを取り戻すことはできます。
自分のままを認めてくれる人に
共感してもらって「それでいいよ」と
何度も何度も言ってもらうのです。
回復するためにはそんな人の力も必要です。
休むことは、自分を大事にしていることです。
休めない自分がいても、自分を責めないで下さいね。
誰もわるくはないです。
愛情をたくさん蓄えるために
休んでもいいことを知って欲しいです