理想の子どもは‘幻の子ども’
こちらもぜひ読んで下さい。
↓↓↓
青木 悦さんのことを書いている記事(1)
(2)
(3)
今日お聞きした講演のタイトルは
「本音が言えない子どもたち 〜子どもの心に寄り添って〜』
だったのですが、
私もいつも思っていることと同じだったので共感できる心に残るお話でした。
印象に残ったのは、
■『幻の子ども像』
→親がこんな子どもになって欲しいと思う理想の子ども像のことなのですが、
そんな子どもはいないということ。だから‘幻’なのです。
■「素敵な家族だと思われたい」と思う若い人たちが多い。
→親に迷惑をかけない子どもになるために
子どもが本音を言えずに我慢して‘大人の都合のイイ子’を演じることで
「素敵な家族だと思われたい」ということになるみたいです。
嫌なことを嫌だと言えない。命令に従わないと親の機嫌が悪くなる。
「そんなの素敵な家族じゃない」と思い込まされている子どもが
多いということだと思いました。
■子どもたちは「友達」「仲良し」という言葉に緊張感を持っている。
「いじめ」に繋がります。
青木さんが実際に取材した子どもたちから「仲間ハズシ」の本音を
話してもらったことがあったそうです。
それが17、8年前の子どもたちが思っていたことなので、
この頃の子どもたちは今では30代。子どもを持つ親となっていたら
その子どもたちにも受け継がれいるかもしれない。‥
小さい頃から「友達とは仲良くしなさい」と言い聞かされ育っている子どもが
緊張感を持つのだと思いました。
このことは学校の先生からもよく言われるのですが、
‘お友達みんなと仲良し’でおれるわけがないのに、
そんな不可能なことを要求されて困っている子どもたちがいるということです。
なので、「友達」「仲良し」という言葉を聞くだけでも怖いのだと思います。
このお話は私が最近書いた記事と重なるところがあります。
『調査結果に愕然!』
■「三歳児神話」を信じる人がいなくなると思ってたけどまだ信じている人が多い。
→「三歳までは‘母なるもの’の手で
落ち着いた環境で育つのが望ましい」という意味であって、
‘母なるもの’なので、父でも祖父母でもいい。
保育士さんでも施設の職員さんでもいい。
愛情を注いでくれる人ということなので
‘母の手’で‘産みの母の手’と思い込んでいる人が多い。とおっしゃっていました。
そうなんですよね。思い込みって怖〜いです。
ひとりで子どもは育てられないですよね。
子どもはいろんな人からの愛情をもらって育っていきます。
■何万件もの子どもたちの悩み等を聞いてきたけど、
4件だけお母さんに本音を言えた子どもが助かっている。
→この4件のお母さん自身が本音の言えるお母さんだったようです。
■正直に生きる家族
→上記のお話のように‘本音の言える家族’ということです。
「辛いことは辛い」「嫌なことは嫌だ」と言える家族であると
子どもは安心感を持って成長していけるということです。
■暴力を受けて育つと・・
どんどん自分が嫌いになっていく。
自分はいらない子だと思うようになる。
他人の命の大切さなんてわからない。
→このお話は青木先生ご自身が経験されて強く感じられたことで
この大事なことは伝えていきたいと。。。
このようなお話をお話して下さったのですが、
笑いあり涙ありの講演会で
決してお母さんが責められることはなく
とても説得力がある心に染みるお話でした。
講演の最後には何人ものすすり泣く音が聞こえてきました。
お母さんたちもみんな頑張ってこられてるんですよね。
頭ではわかっていても実際はむずかしくてできないこともあることを
受け止めてもらえた気持ちが涙となったり、
自分が子どもの頃に本音を言えずにがんばってこられた人は泣くと思います。
「お母さんだって泣いてもいいんだよ」
PTAが企画する講演会などで青木先生のお話を聴かせてもらうといいと思いました